RainbowSongのブログ

根暗で非コミュの30歳。腎炎持ち。文化系の趣味を自称したいけどアウトプットが何もできない。

鬱のち躁転?

持病が再発した関係で12月からステロイド(という薬)を飲んでいるのだが、ご存知の通りこれがまた副作用の大きい薬である。その一つに躁欝状態、多幸感、不眠がある。躁鬱はどちらかというと躁の傾向に出ることが多いらしく、思えば三年前の再発時にも漲る全能感に包まれて、再発直後はむしろ意欲旺盛で精神的に健全だったように思う。今回も服用後一ヶ月を経過した辺りからだんだん気分が昂揚してきて、今では平日も含めて毎日5時には起床し、英語の勉強をしてから会社に出社するというエリートリーマンっぷりである。そしてそれがすごく楽しい。楽しいというか、達成感を感じて興奮する。

薬の影響なのかは知らんが、死を考えるほど辛かった会社についても、だいぶん精神的に落ち着いてきた。この回復は急速であった。思えば、非コミュな自分が転職というアクションを行ったこと自体が、重度の鬱状態を招く帰結を避けられなかったのだろう。転職後丸八ヶ月が経過してようやくオフィスに身を置くことのストレスが和らいできている。上司も、経歴と上辺だけ優秀な無能さんから、朴訥で非コミュ気味だけど真摯に向き合ってくれる方に変わり、その環境変化も大きいのかもしれない。とにかく、一分一秒が血がにじむように辛かった会社での時間が、ようやく平常の精神の範疇で過ごせるようになってきた。これは大きい。

薬の影響もあろうが、今は知識欲が旺盛で、毎日が楽しい。何かを勉強したい、自分の知識として取り込みたいというこの意欲の発生が嬉しくて嬉しくて。転職してからは毎日をやり過ごすことだけが精一杯で、週末も奥さんさえいなければずっと布団で突っ伏していたいような状態であった。何もやる気が起きないということがとても辛かった。生きることに価値を見いだせなかったし、未来には絶望しかなかった。今は読みたい本が沢山あるし、勉強をしたいし、何かしら資格も目指したい。知識を得て自分の世界が広がっていくことが楽しみで仕方がない。海外転勤が憂鬱で仕方なかったけど、今では「まぁなんとかなるんじゃない」くらいにさえ思えている。(ここまでくるとちょっと躁という精神異常のレベルなのかもしれんが。)

微妙に関係ないけど、触れるテキスト類は、やはり出版社を通した書籍であったり、新聞が有意義だと思うようになった。気軽についついネットでまとめサイトなどを見てしまいがちだが、コンテンツとして面白いのは(当たり前だが)人の手がかかっている書籍や新聞だ。今ではRSSの消化がめっきり減り、スマホ日経新聞を読んだりKindleや図書館を活用しての新書・単行本に没頭している。

そういうわけで、今はようやく充実した日々を過ごしており、週末に心から妻と笑い合えるようになった。どん底の時期を愚痴もこぼさず支えてくれた妻には本当に感謝している。転職後からの地獄のような日々の中でも、妻の確かな愛情を感じれたことだけは本当によい経験だった。臭いことを色々書いていて大変に臭いのだけれど、他人を信用しない自分にとって、あの妻の献身さは驚きであった。無償で、利己のためでなく、ただただ夫(おれ)のことを心配するあの様。妻とはいえ、どこかしら醒めた感覚があり、おれはおれ彼女は彼女みたいな気持ちをもっていた自分(酷い話だけど自分という人間の性格がこのようなものだから仕方がなかった)。でも今は妻の愛情を確かなものとして感じるし、自分は絶対にこの彼女を幸せにするために頑張りたいと思っている。

とまぁ。2015年に入ってから気持ち悪いくらいに気持ちが前向きになっている。単なる薬の副作用で躁に入っているだけかもしれず、鬱へのリバウンドも警戒しなければならない。でも今は、朝早くに起きて笑顔で奥さんと過ごせるので、よしとしようか。